色んな事を考えてみる。

個人ブログとかYAHOOの知恵袋とかその他モロモロには自分と同じ脊髄内に出来た腫瘍摘出手術後の経緯が沢山書かれている。

一口に脊髄腫瘍と言っても大きく3つに分かれるが、その内の「脊髄内の腫瘍」は手術リスクがとても高い。
脊髄は神経の塊なので外科手術によって正常な神経を切り裂き傷つけてしまうからだ。
（切らないと腫瘍が摘出できないモンね）

その為に手術前にはそれ程不自由が無かった「手足の痺れ程度だったもの」が、手術後には歩く事さえままならない、ペンさえまともに握れなくなる事も多い。胸や腕の痛みが出てくる事もあるし、感覚神経の麻痺についてはほぼ必発で起こる。

「どれも時間が経過するにしたがって和らいで来る」とは言われるけど、それがどれ位の時間を要するのかなんてだ～～れにも分からない。

筋力にだけ関して言えば、それはリハビリで時間を掛けて治す事も可能だけど、本人にしたら物凄く精神的に過酷な事だろう。

自分の場合は
手術前
１：両足膝したからつま先に掛けての痺れ。眠れない程の痛みもあったが就寝前のみ。
２：右手の親指、人差し指の先にな～～んとなく感覚の鈍さを感じる。

手術後（二ヶ月経過現在）
１、基本は全身くまなく感覚の鈍さがある
２、下半身全体の感覚麻痺（これによって歩行がイマイチ安定しない）
３、両足膝下の痺れ（かなり激しい）眠れないような痛みはとりあえず無い。　
４、右胸から右親指先までの痛み（やけどをしている様なピリピリ感）
５、左手指先の感覚の鈍さ。

手術後すぐに歩行も無理無く出来たし、箸も使えたし字も書けた。PCのキーボードも最初は少しもたついたけど今は手術前と同じレベルかな。

足に関して一番困っている事と言えば、「靴！」スニーカーとかなら問題ないけど、パンプスとか脱げちゃうんだよね。（しかも脱げた事に気がつかない）笑

それに靴下を履いていないと何を履いても足の甲にあたる部分に痛みを感じてしまう。なので、当分スニーカーの様なものしか履く事が出来ない。まずいよな～～これじゃ仕事に何時復帰できるのやら（涙
難しかった立ち上がったり座ったりの運動も今はそんなに問題ないレベルです。

手術後に何が一番困ったって言えば、「排尿排便」！！
今だから笑えるけど本当にこればっかりはね！！
「排尿」に関しては尿漏れが最近まで起こりやすくて困った。布団から起き上がったりする時とかね（＾＾；；

「排便」は最初の三週間は下剤飲んで無理矢理って感じ。もともと食が細いのでそんなにお腹にも貯まらないんだけど兎に角感覚が麻痺しているのでコントロール出来ないんだよね。今は普通に戻りつつあるんだけどそれでも整腸剤を飲んでなるべく腸の調子を整える様にはしている。

今は自分の感覚でちゃんと排便してるけど、全部出終わっているのに、黄門様の感覚はまだブツは出ますサインを出してくるんだよね（激笑
とても気持ちが悪いんだけど、さっさと黄門様の意見を無視してトイレを後にしています（＾＾；　

毎日の時間の中で一番堪えている事と言ったらそれは４番の右胸から親指までの痛み。本当にこればっかりは辛いなぁ。



こんなにいっぱい書いてみたけど、うん、、。
でも自分はシアワセだって思えてます。

今まで通り絵も描けるし、ギターも弾ける。大丈夫！！って何の根拠も無いけど、、。
きっと秋が深まる頃にはもっと元気になってるはずだ。

そう言えば、手術前にも何の根拠も無いけど「大丈夫！」って書いてたね（笑

慶應に居る執刀医のＮ先生に心からお礼を言いたい。